この記事では

義理の母が亡くなりました。義理の父は次男なので、お墓を購入しようと決断し、皆でお墓を探しています。しかし、なかなか意見が合わず苦労しています。特にわがままを言っている訳ではないのですが、なにぶん高額な買い物ですし、全員が納得して購入したいです。どうしたらよいでしょうか?
そんな疑問にお答えします
まずはお互いを知る
墓選びは、良い霊園を見つけるだけではありません
最大の難関は
家族との合意です
それぞれの、これだけは譲れない!
というポイントがあるので、それを抽出して、まずはお互いを知りましょう

寺院系は一切不可
・菩提寺は無い
・葬儀には寺を呼んでない
・亡妻に戒名は付けてない
・宗教は信じない
・お布施なんて馬鹿らしい
・入檀不要と謳っていても、後にどうなるか分からない

やはり墓石にこだわりたいな
・石の強度、吸水性の低さ、色
・母を安っぽい墓石の下に眠らせたくない
(高額ではなく、ある程度のものでいい)

基本は皆にまかせるよ
でも、お供えや焼香の場所が墓前ではなく共同設備のところは、なんか無縁仏のようでイヤだな

立地条件の悪い所はイヤ
・急な斜面、階段がやたら多い
・鉄塔の下などありえない場所
・雑草、コケなど環境や管理が悪い
期限・予算・エリアを決める
四十九日法要までに納骨するのは、すでにお墓を所有している方の話であって
お墓をもっていない人であれば一周忌の際に納骨する場合が多いです
なので
①いつまでに決める、と期限を設ける
何事にも締め切りは重要
全員の合意が得られるまで何年もお墓を探しますか?
②予算を決める
支払いができないと意味がない
ローンが可能かも確認する
③地域、立地を決める
遠すぎる、急斜面、階段多い
物理的に通えないと意味がない
高齢時の事も考慮する
家族間で十分に話し合い、そして妥協する
ここだけは譲れない!
という最低限のポイントを出し合う
それを全てクリアするお墓を探す
・・というのはあくまで理想です
意見が合わなくて当たり前です
いかに妥協できるかが、ポイントです
資料請求や、現地見学を数回繰り返すと、候補のお墓が出てきます
ただそれは満場一致ではないはずです
そこで、家族で出し合った譲れない条件の中で、何を最も重視するかの決断が必要です
上記の例ですと、やはり義父の宗教に対する考え方はどうしようもなさそうですね
どんなに条件の良いところを見つけたとしても、却下されるでしょう
そしてそれでもお互いが引かないと、
「もういい!墓は別々に決める!同じ墓には入らん!!!」
という最悪の結末になってしまいます
そもそも、何のためにお墓を探しているのか?を考えましょう
まとめ
●まずはお互いを知る
「ここだけは譲れない!」というポイントを抽出
●期限・予算・エリアを決める
いつまでに、予算はいくらまでで、どの地域で、と最低限の区切りをつける
●家族で十分に話し合い、そして妥協する
全員が満場一致はまず無理
各々の譲れないポイントを今一度良く考え、優先順位をつける
【付録】現地見学をして分かったこと
右も左も分からない方
→うだうだ考えずにまずは現地見学しましょう
webやチラシなど、なんでもいいです、まずは近場からせめましょう
現地見学をすると、自分の好みが分かってきます
資料や画像だけでは分からない発見があります
●霊園自体
・募集区画はガーデニング系だった
それは間違いなかったが、全体が昔ながらの墓地で、その一部を強引にガーデニング化しており
あきらかに不自然だった
・区画と区画の間が、30cmほどしかなく狭すぎる
・隣の墓と背中あわせで、ほぼくっついている
・敷地に対して墓の配置が斜めになっている
・日当たりが悪く、墓石も質が悪い為か、石がひび割れやコケが生えている
●現地スタッフの対応
・売る事しか頭になく、質問は軽く受け流し、自分の営業トークが主
(細かい事はいわず、今目の前にある商品からどれか選びましょう!という営業をしてくる)
・雑草や、枯れた供花が目立ち、手入れが行き届いていない
・すぐ個人情報を聞いてくる(電話、DM、自宅訪問など営業をする為)
こんな営業に出会えたらラッキー
・元は職人の為、印象が軽くない
・とにかく石についての知識が豊富
良い石とは何か?強度、撥水性など詳しく講義してくれる
・メリットもデメリットも説明してくれる↓

(元職人)
ここの区画はオルガン型の背が低めの墓石なので、その分墓石代金は安価です。しかし芝生墓地のため、通常の区画より面積は広めなので、総合的な価格は通常の区画と同じくらいですね・・
・客の個人情報をすぐ聞いてこない
とにかく口のうまい営業には気を付ける
職人気質の少々お堅い感じの営業マンのほうがよい
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